理事長ご挨拶

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理事長ご挨拶

多職種協働・地域医療連携が不可欠な「在宅薬学」とは

当学会を設立してから2年半あまり。医療の環境は大きく変化しています。多職種協働、地域医療連携の中で、在宅療養支援を行う薬局とは何か?を考えるだけでは十分ではない時代に突入しました。
わが国では、要介護高齢者の在宅・介護施設での薬物治療が医療のかなりの部分を占めています。それとともに、がん患者さんの外来化学療法が、経口抗がん剤も積極的に使用しながら行われる時代を迎えており、新しい在宅での薬物治療支援体制が求められつつあります。このような現状では、単に在宅療養を支援する薬局・薬剤師のあり方を考えるということでは不十分になってきたと感じるようになりました。
実際、当学会の会員やバイタルサイン講習会の受講生、インストラクター、ディレクターの中で、薬局薬剤師のみならず、病院、大学、製薬企業など医療・薬学に関わる様々な現場の薬剤師が増えてきています。
そこで、さまざまなセクションの薬剤師に加え、医師、歯科医師、看護師など他の医療専門職とも密接にコラボレーションして、高齢者医療、がん薬物治療など多職種協働・地域医療連携が不可欠な「在宅薬学」とは一体何かを、皆様と一緒に考え、実践していく基盤として機能させるべく、このたび当学会の名称を「日本在宅薬学会」へと名称変更することとしました。
現状から考えると、多分に振りかぶりすぎた感がないわけではありませんが、この2年半、当学会に集っていただいた皆様の情熱と活躍ぶりを拝見すると、きっとそれにふさわしい活動が展開できるものと感じています。 私自身も、今まで同様、現場をつぶさに観察しながら、よりよい医療環境の創造に向けて微力ながら活動を続けて参りたいと存じます。どうぞ、皆様のよりいっそうのご指導、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

平成24年7月 理事長