認定セミナー 5月18日

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認定セミナー 5月18日



在宅療養をしておられるお年寄りに優しいニューキノロン薬の開発 ~テンダードラッグの誕生~
講師

松山 賢治
近畿大学薬学部 教授

略歴

1950年4月     熊本県生まれ
1975年3月10日  熊本大学薬学部製薬学科卒業
1975年4月1日   九州大学大学院薬学研究科博士前期課程入学
1977年4月1日   九州大学大学院薬学研究科博士後期課程入学
1978年5月10日  九州大学薬学部薬剤学教室助手就任
1982年3月10日  薬学博士学位取得(九州大学)
1984年~1986年   米国フロリダ大学へ留学(Vist. Asst.Prof)
1988年4月1日   長崎大学医学部附属病院薬剤部助手に配置換え
1991年4月1日   長崎大学医学部附属病院薬剤部助教授昇任
1995年4月1日   武庫川女子大学教授(臨床薬学講座主任)
2007年4月1日   共立薬科大学教授(臨床薬学講座主任)
2008年4月1日   慶応義塾大学教授(臨床薬学講座主任)
2009年4月1日   近畿大学薬学部教授(医薬品評価解析学分野主任)

著作・共著

「プログラム学習による病態・処方解析」(廣川書店)、2013年
「第2版、注射薬配合変化Q&A」(じほう)、2013年
「第2版、注射薬Q&A」(jihou),2013年
「Scientific疾患分解解析」(京都廣川書店)、2012年

講義内容
近年、腎不全で高リン酸血症に炭酸ランタンやセベラマー、心不全で鉄剤、便秘にカマグ、胃潰瘍にアルサルミンなどの金属含有制酸剤が投与されます。
この様な患者様、特にお年寄りにレボフロキサシンなどを投与する際、2時間間隔を空けることが可能でしょうか?やはり一包化できるキノロン剤が必要ではないかと考えます。
私共が開発したレボフロキサシンのプロドラッグは、これら金属とキレートを形成するカルボン酸をエチルカーボネートヘミアセタールエステルで塞いだもので、吸収されるまで併用された金属製剤とは全く反応しません。吸収された際に、腸管の刷子縁膜内のカルボキシルエステラーゼ2で100%加水分解され、血中には普通のレボフロキサシン投与された場合と等モルレボフロキサシンが生成されます。また、このテンダードラッグは、吸収されるまで、腸内の善玉菌を殺菌しませんから偽膜性大腸炎も起こしにくいものです。文字通り、日本在宅薬学会の設立ポリシィーに沿った「お年寄りに優しいテンダードラッグ」の誕生です。わたしが慶応大学を辞め近畿大学へ移り、4年間12種類のエステルを合成しましたが、ことごとく失敗した中からたどり着いたのがヘミアセタールエステルでした。過去の経口セフェムとして、メイアクト、フロモックス、トミロンなどがヘミアセタールエステルを採用していたことがピバリン酸を生成するというマイナス面を十分に考慮して、ヘミアセタールの中にエチル基を挟み、ピバリン酸の代わりにエチルカーボネート基を採用することで、テンダードラッグとなりました。ここにテンダードラッグの誕生です。

受講者の声
当日は26名の皆様にお集まりいただき、あっという間の3時間でした。
熱い講義を受講された皆様から非常に多くの喜びの声や感動の声を頂いております。
参加された先生方のナマの声を掲載しておりますのでこれから受講を検討されている皆様、ご参考にしていただければ幸いです。