過去の学術大会 第四回

congress_past_04

過去の学術大会 第四回



開催の様子(2011年8月27日(土)14:00~18:30)

第4回シンポジウム開催の様子

「JHP発・多職種連携医療を考える」と題し、残暑の厳しさも増す中で4回目となる
在宅療養支援薬局研究会シンポジウムが2011年8月27日に開催されました。
発足からまもなく2年目を迎えるJHP(在宅療養支援薬局研究会)ですが、回を重ねるごとに
様々な先生方のご参加をいただき、真の意味での「在宅療養を支援する薬局の研究会」と
なってまいりました。 今回も100名を軽く超える方々が全国から来訪され、
大変な盛況となりました。

プログラム内容

14:00~14:30 情報提供
「高齢水と経口補水療法の有用性 ~水・電解質補給の重要性~」
14:30~15:20 講演I
「看護師からみた口腔ケア - 患者のQOLを上げるための 口腔アセスメント(OAG)の共有」
15:20~16:10 講演II
「患者さんと薬から栄養状態を考える」
16:10~17:10 特別講演
「胃ろうのい・ろ・は」
17:20~18:30 パネルディスカッション
「JHP発・多職種連携医療を考える」

14:00~14:30

情報提供
「高齢水と経口補水療法の有用性 ~水・電解質補給の重要性~」

講師:戎 五郎先生(株式会社大塚製薬工場 OS-1事業部 学術課長)
戎 五郎先生 はじめに、情報提供として経口捕水療法の有用性について戎先生に講演していただきました。下痢やおう吐などの急な脱水症状には単なる水道水ではなく、塩分等を含む「飲む点滴」ともいわれる経口捕水液が有効です。

14:30~15:20

◆講演I
「看護師からみた口腔ケア - 患者のQOLを上げるための 口腔アセスメント(OAG)の共有」

座長:和田 育男先生(函館新都市病院医療部次長 薬剤科長)
講師:村松 真澄先生(札幌市立大学看護学部)
和田 育男先生

和田 育男先生(函館新都市病院医療部次長 薬剤科長)

講演Ⅰは函館新都市病院医療部次長の和田育男先生が座長を務めていただきました。
村松 真澄先生

村松 真澄先生(札幌市立大学看護学部)

口腔アセスメントOAGの共有とOAGから口腔乾燥を早期に発見し、薬剤と脱水等のアセスメントが必要であり、口腔乾燥緩和ケアの例として口腔化粧品BIOTENEを使った口腔ケア事例等のご紹介をいただきました。「看護師は薬の種類を全て覚えているわけではなく、薬剤師の方の協力が必須である」とのお話をいただきました。 口から食べる事の大切さに加え、職種を超えた連携の重要さを実感できる講演となりました。

15:20~16:10

◆講演II
「患者さんと薬から栄養状態を考える」
講師:長谷川 聰先生(株式会社フレディ タカノ薬局)
長谷川 聰先生

長谷川 聰先生(株式会社フレディ タカノ薬局)

「万病に効く薬はないが栄養は万病に効く」という言葉があります。 患者さんの栄養状態が薬物の効き目に左右する場合もある事から、薬剤師になぜ「栄養」の知識が必要なのかを改めて理解できる講演となりました。

16:10~17:10

◆特別講演
「胃ろうのい・ろ・は」
座長:狭間 研至(一般社団法人 在宅療養支援薬局研究会 理事長)
講師:西口 幸雄先生(大阪市立総合医療センター 消化器センター部長)
狭間 研至

狭間 研至(一般社団法人在宅療養支援薬局研究会 理事長)

講演Ⅲは当学会の狭間研至理事長が座長を務めました。
西口 幸雄先生

西口 幸雄先生(大阪市立総合医療センター 消化器センター部長)

胃ろうをわかりやすく学べる「胃ろうのいろはかるた」をご紹介いただきました。胃ろうにおけるスキントラブルや入浴方法等の基本的な部分から胃ろうの発展的な部分まで、薬剤師の方にわかりやすくお話しいただけた講演となりました。
(10分間休憩)

17:20~18:30

パネルディスカッション
「JHP発・多職種連携医療を考える」
土山 雅人先生

パネルディスカッション内講演 I
「胃ろう・腸ろう患者の実際」( 17:20~17:30 )
講師:土山 雅人先生(西宮市 つちやま内科クリニック院長)

「胃ろう・腸ろう患者の実際」の症例をご紹介いただき、胃ろうは安全にできるとはいえ全国では1%の死亡率がある事など、貴重なスライドをご講演いただきました。
和田 育男先生

パネルディスカッション内講演 II
「薬剤師に何ができるか」( 17:30~17:40 )
講師:和田 育男先生(函館新都市病院  医療部次長 薬剤科長)

調剤した薬で何が起きているか・提供するのは誰・薬は飲みやすいのか、など、様々な視点からスライドを交えてご講演いただきました。3種類以上の薬を使っていると口腔が乾燥しやすい事などの症例から、薬局が情報の集約地になってはどうか、という貴重なご意見もいただけました。
パネルディスカッション
「JHP発・多職種連携医療を考える」
座長: 狭間 研至(一般社団法人 在宅療養支援薬局研究会 理事長)
司会: 土山 雅人先生(西宮市 つちやま内科クリニック院長)
パネリスト: 西口 幸雄先生(大阪市立総合医療センター 消化器センター部長 )
和田 育男先生(函館新都市病院  医療部次長 薬剤科長)
  村松 真澄先生(札幌市立大学 看護学部 講師)
  長谷川 聰先生(株式会社フレディ タカノ薬局)
パネルディスカッション

「多職種連携医療を考える」と題し、地域薬局の関わり方を話し合いました。情報交換における具体的な手法から、悩みや疑問点等様々な意見が飛び交う討論となりました。

パネルディスカッション 「連携ネットワーク同士のネットワークを構築できている団体は連携医療がスムーズに進められている」事や、「役割分担の話し合いに進まない時はどうするか」「地域による温度差の解消」など、非常に具体性のある、中身の濃い討論となりました。

パネリストによる対談の後は今までのシンポジウムで最も活発な質疑応答がなされ、今後の在宅療養に関わる薬局の期待を肌で実感する時間となりました。

シンポジウムの様子

今回は様々な先生方の事例やポイントが紹介され、「経験も大事であるが、まずは行動」としてまとめられた前回のシンポジウムを踏まえた結果として大きく前進した会となりました。
今後の地域医療への参加には薬物のプロとしての薬剤師が重要な役割である事のみならず、全ての医療人と連携し、様々な視点からの知識を交える事が重要であるという議論が交わされました。

これからも医療関係者が同じ目線で意見交換しあえる場を提供していきたいと考えておりますので、今回ご参加いただけなかった方々は是非次回にご参加いただき、ますます発展的な会になるよう心よりお待ち申し上げております。