在宅療養支援認定薬剤師
CERTIFIED PHARMACIST
2020年10月4日(日)開催 あなたをVersionUpさせるための12時間 講師:狹間 研至 / 杉田 康 開催地:オンライン
4日間にわたり「あなたをVersionUpさせるための12時間」を開催しました。
2020年8月26日(日)から開催致しました【あなたをバージョンアップするための12時間】の2~4回の講師を担当させて頂きました。6名の先生方にご参加頂き、初めての講義を無事に4回終えたことに対する安堵感とご参加頂いた先生方と良いセミナーを作り上げることが出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
このセミナーはオンライン上でのSmall Group Discussion(以下、SGDと表記する)型セミナーであり、ZoomにあるBreak Out Room(以下、BORと表記する)を用いてご参加頂いた先生方で3人一組のグループを各回ランダムに編成し、テーマに沿ってディスカッションを深めていくことを行いました。従来のような一方的に聴講するセミナーではなく、オンライン上で気軽に参加できる、かつ参加型セミナーとしてこれからの薬局業界を盛り上げていく薬剤師の仲間を作ることを目的として開催致しました。この講義の目的に近付けるために新たな取り組みとして、「未来会議」の実施を行いました。この「未来会議」とは上記にある各回にランダム編成されたグループで次回の講義までにZoomを用いて、講義内で提示したテーマに沿ってディスカッションを行います。各回ランダムに編成されるため、毎回新鮮な気持ちで未来会議が行うことができるだけでなく、新たな仲間との出会いもあるという一石二鳥の役割があり、未来会議の設定により仲間を作りやすい環境を提供できたと自負しております。実際にご参加頂いた先生方が回を重ねるごとに親睦が深まり仲間になっていくため、私も参加者の一員になりたいと思っていました。
講義内容としては薬機法改定による服用期間中のフォローの義務化により、薬局内での薬剤師業務の変化をどう乗り切るか、【FAFの実施】をテーマに講義を進めて参りました。「FAF」とは服用期間中のフォロー、薬学的アセスメント、医師へのフィードバックを行うことであり、その頭文字を取り「FAF」と表記しております。このFAFは日本在宅薬学会の理事長である狭間研至先生がこれからの薬剤師に必要なPDCAサイクルとして、この3つの業務サイクルを患者ごとに回すことを目標とし、4回の講義内で理解から実践までを行えるように勧めて参りました。
第1回目は狭間先生による「生き残る薬局」をテーマに講義を行い、第2回目からは私より「服薬期間中フォロー」をテーマに、実際どのようにフォローを行うのかの講義を行いました。第3回目には「アセスメント、フィードバック」をテーマに、服薬情報提供書を実際に記載するところまで行い、最後の第4回目には実症例を用いた症例検討会を実施し、実際にFAFを実践するところまで行いました。1講義内に4-5回のBORを用いたSGDを行い、講義理解を深めるように進めて参りました。参加者全員が考え、ディスカッションを行うため、議論が白熱し、参加者からはSGD時間を増やして下さいという声が出るほどでした。普段接していない先生方と接することは非常に勉強にもなり、新たな発見にもなると思いますので、是非ご参加いただき、体験してみて下さい。
本講義を終えて、6名の先生方の表情が晴れやかであったことが本当に嬉しく、大変印象的でした。4回の講義かつ間の3回の未来会議を通して、場所を問わずに楽しく、かつ真剣にこれからの薬剤師業務に必要なFAFについて一緒に学ぶことができました。この体験がご参加いただいた先生方の明日への糧になればと思っております。
また、コロナ禍で多くの薬局が苦しい時期を過ごしていると思います。立地依存からの脱却がこれからの薬局の課題であり、選ばれる薬局・薬剤師になるためにも互いに高められる同志に出会えるチャンスをこの講義で提供できたら幸いです。
最後になりましたが、この講義を主となり企画して頂いた事務局の金田様に厚く御礼申し上げますとともにこのセミナー開催にご尽力・ご協力いただいた皆様にお礼を申し上げ、感想とさせていただきます。ありがとうございました。
ファルメディコ株式会社 ハザマ薬局 杉田 康
受講者の声
熱い講義を受講された皆様から非常に多くの喜びの声や感動の声を頂いております。
参加された皆様のナマの声を掲載しておりますのでこれから受講を検討されている皆様、ご参考にしていただければ幸いです。