2019年10月27日(日)開催 緊急時対応実践ワークショップ~こんな時どうする? 講師:平出 敦 / 窪田 愛恵 / 稲垣 鎮    開催地:大阪府

近年、救急搬送数は増加の一途であるが、高齢者の搬送数は特に急増しており、救急搬送全体からみた割合は約60%に達しようとしている。様々な疾患を持ち複数の医薬品を服用しているリスクの高い高齢者の急変時のケアが適切にできることは、薬剤師に求められる能力として薬局、在宅、病院、介護施設等の働く環境に関わらず、普遍性の高いニーズとなりつつある。今回のセミナー「緊急時対応について」では、こうしたニーズにもとづき、参加者が急変に対応できるようになるための基本的な考え方、アプローチの手法を理解し、「目の前の患者が倒れた時に、どのように対応するか」を身に着け、実際に対応できるようになることを目的として実施する。

担当講師のご紹介

平出 敦 近畿大学 IRセンター・医学研究科 救急医学

略歴
1977年 東京大学 教養学部基礎科学科卒
1981年 大阪大学 医学部医学科卒
1981年 大阪大学 特殊救急部
1982年 済生会神奈川県病院 外科
1983年 関西労災病院 外科、集中治療部
1985年 大阪大学 救急医学
1991年 英国 オックスフォード大学 代謝研究所
1992年 大阪大学 救急医学
1998年 大阪大学 総合診療部
2004年 京都大学教授 医学教育推進センター
2010年 近畿大学教授 (救急医学)
2017年 近畿大学教授(医学研究科、IRセンター)

所属学会、委員、資格等
ICLS認定インストラクター(日本救急医学会認定)
災害薬事研修会(日本災害学会認定)
医学教育専門家(日本医学教育学会認定)

窪田 愛恵 近畿大学病院 総合医学教育研修センター

1988年 京都薬科大学 製薬化学科卒業
1989年 財団法人 日本中毒情報センター
1998年 田原病院 薬剤部
2005年 京都大学医学研究科 医学教育推進センター
2006年 京都大学 薬学研究科 統合薬学フロンティア教育センター 助教
2009年 京都大学医学研究科 医学教育推進センター
2010年 近畿大学医学部附属病院 救急診療部(ER部)
2011年 近畿大学医学部 助手 細菌学(チーム医療事業 コーディネーター)
2013年 立命館大学薬学部 非常勤講師(医療コミュニケーション学)
2016年 近畿大学医学部 救急医学 研究員
2017年 近畿大学医学部 特任講師(災害人材養成事業)
2019年 近畿大学病院 特任講師(総合医学教育研修センター)

稲垣 鎮 福知山市消防本部 福知山消防署東分署 分署長補佐 消防司令

所属学会、委員、資格等
京都府救急高度化推進協議会認定 指導救命士
京都府救急救命士会 理事(前会長)
日本救急医学会認定 ICLSインストラクター

ワークショップ受講者の感想報告

去る2019年10月27日(日)13:00〜18:00
CIVI研修センター新大阪東にて開催された【緊急時対応実践ワークショップ〜こんな時どうする?〜】に参加いたしました。

講師陣に
近畿大学IRセンター医学研究科の平出敦先生
近畿大学病総合医学教育研修センターの窪田愛恵先生
福知山消防署消防司令の稲垣鎮先生
をお迎えし、30名余の現場薬剤師・非薬剤師が力を合わせて学ぶ、熱く楽しい時間となりました。

プログラムは
・5グループに分かれてのアイスブレイク
・平出先生による緊急時対応の講義
・窪田先生のお手本を元にグループ毎のアクションカード作成
・稲垣先生による手技の講義と実践
・アクションカードに沿った実践とカード完成
という流れで進みました。

まずアイスブレイクにて、平出先生から「職場に緊急時の対応マニュアルはありますか?」というご質問がありました。
答えがNoの方がほとんどでしたが、知らないだけかもしれません。答えがYesであっても、棚の奥にあり見直すことは少ないかもしれません。
…では、まず自分たちで作れるようになりましょう!ということで始まったこのセミナー。
実際に目の前で人が倒れた時、どのように対応するか?グループで決めたシチュエーションを想定してどんな人がどんなタイミングで何をどのように行うのか、細かく決めていきました。
初めての作業で皆さん戸惑いもありましたが、ファシリテーターの鳥居泰宏先生・金澤京子先生・高橋直子先生・竹内あずさ先生の先導でなんとか仕上げていきました!

アクションカードでは
「薬局で1人のときに患者さんが倒れたら」
「外国人が倒れたら」
などさまざまなシチュエーションのものができましたよ!

その後、意識の確認や胸骨圧迫・AEDの使用等の 手技を確認しました。
普段救急車に乗っておられる稲垣先生に質問して理解しながら実際に練習できました。

そして最後はグループで作ったアクションカードに沿って実際に対応をロールプレイ!手技を学ぶだけでなく、実際に緊急時を目の当たりにした時の対応方法をシミュレーションできました。


「いざ!」という時は突然に!色んなパターンを想定し、細かくシミュレーションしておかないと対応の遅れにつながってしまう…。そんな危機感を疑似体験し、アクションカードの作成ノウハウを学ぶことができました。まさに、実践!明日から職場ですぐ生かせそうなセミナーとなりました。

講師の先生方、ファシリテーターの先生方、また日々お忙しいご参加の先生方!誠に有難うございました。

以上、【緊急時対応実践ワークショップ〜こんな時どうする?〜】の開催の御礼とご報告を申し上げます。

2019年11月9日 日本在宅薬学会 会員 上村里菜


受講者の声

熱い講義を受講された皆様から非常に多くの喜びの声や感動の声を頂いております。
参加された皆様のナマの声を掲載しておりますのでこれから受講を検討されている皆様、ご参考にしていただければ幸いです。













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