伊藤 乃里 Nori Ito

漢方は、その方の体質や生活環境、心の状態まで総合的に捉えることができます


漢方セミナーに参加したきっかけは何でしょうか?

外来患者様との会話や在宅医療の現場で、病名や治療方針だけでは十分に支えきれない患者様と向き合う機会が増えていました。一人ひとり異なる体質や暮らし、心身の状態に合わせたケアが必要だと感じる中で、漢方の考え方に興味を持ちました。より深く患者様を理解し、支えられる力を高めたいと思い、日本在宅薬学会の漢方セミナーに参加しました。


漢方の魅力はどんなところでしょうか?

漢方は、目の前の症状だけにとらわれず、その方の体質や生活環境、心の状態まで総合的に捉えることができます。同じ症状でも、選ぶ生薬やアプローチが異なるため、より個別性の高いサポートが可能になります。患者様にとって本当に必要なケアを届けられる柔軟さと深さに、漢方ならではの魅力を感じています。


漢方を学んで現場の業務ではどのように変わりましたか?(メリット等)

漢方を学び始めてから、患者様への問いかけや観察の視点が大きく変わりました。冷えや胃腸の調子、睡眠の質など、生活に密着した変化にも注意を向けるようになり、より具体的な提案やアドバイスができるようになっています。患者様から「最近調子がいい」といった声をいただくことが増え、学びを現場で活かせる手ごたえを感じています。


これから漢方を学ぼうとしている方へ一言

漢方の学びは、患者様への支援の幅を広げるだけでなく、自分自身の成長にもつながります。知識を深めるごとに、できることが確実に増え、現場での関わりも変わっていきます。私も日々学びを重ねながら、少しずつ成長を続けています。
一緒に学びを深め、できる支援を広げていきましょう。きっと、その歩みはすべて、現場で誰かの力になります。


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