在宅療養支援認定薬剤師
CERTIFIED PHARMACIST
2020年11月15日(日)開催
認定薬剤師セミナー
【実習編】褥瘡治療に薬剤師が介入する際の視点~医師や看護師とは視点が異なる~
講師:古田 勝経 開催地:大阪(決まりましたらご案内いたします)
【実習編】褥瘡治療に薬剤師が介入する際の視点
~医師や看護師とは視点が異なる~
褥瘡は難治性疾患というレッテルが貼られている。それは治らないからである。医師や看護師は難渋していることが少なくない。医師や看護師とは異なる薬剤師の視点は、外用薬を効かせるための視点であり、薬剤師ならではの領域である。薬剤師の介入は治せない褥瘡を治せる状態に変えることができる。これはほかの疾患ではなかったことであり、薬剤師の視点がいかに重要かを知ることになる。ひいては薬物治療がどのようなものかを学ぶ貴重な分野でもある。狭間研至先生が院長をされている思温病院では薬剤師が治らない褥瘡を治している。褥瘡が治せる薬剤師の存在は病院の評判にもつながり、地域との医療連携にも役立っている。薬剤師の武器になります。
担当講師のご紹介
古田 勝経
医療法人愛生館 小林記念病院 褥瘡ケアセンター センター長
略歴
1976年3月 名城大学薬学部卒
4月 国立名古屋病院 薬剤科
1983年4月 厚生省 環境衛生局 家庭用品安全対策室
9月 同省 生活衛生局 食品化学課
1985年10月 国立療養所東名古屋病院 薬剤科
1990年4月 同 副薬剤科長
1997年4月 国立療養所中部病院 薬剤科 副薬剤科長
2004年3月 国立長寿医療センター 薬剤部 副薬剤部長
2010年4月 独立行政法人 国立長寿医療研究センター 薬剤部 副薬剤部長/臨床研究推進部 高齢者薬物治療研究室長併任
2012年4月 独立行政法人 国立長寿医療研究センター 臨床研究推進部 高齢者薬物治療研究室長
5月 在宅連携医療部併任
2014年4月 治験・臨床研究推進部 高齢者薬物治療研究室長
2015年4月 医療法人愛生館 小林記念病院 褥瘡ケアセンター長
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 薬剤部研究員
現在に至る
活動歴
・第20回日本褥瘡学会学術集会2018の教育講演(古田メソッド)が皮膚科認定講習に指定。
・褥瘡への薬剤師介入推進活動を行い、褥瘡チーム医療における薬剤師の役割や薬物治療の重要性を普及・啓発している。薬剤師会、病院薬剤師会をはじめ、卒後教育や各種学会、大学での実習など全国で講演や褥瘡モデルを用いた参加型の実習形式による研修を開催中。
・愛知県委託事業として褥瘡の予防・治療に関する初級・上級・臨床・アドバンスのステップアップ研修、在宅褥瘡多職種研修会を実施。
・全国各地で医師、薬剤師、看護師向けに講演、実習研修活動中。
・医師、薬剤師、看護師を対象としたFuruta methods褥瘡ケアセミナーを毎年開催し、全国から応募がある。(2017)
・古田が開発した世界最高レベルの体圧分散マットレス(Fulismマットレス)の製品化に取り組み、試験販売開始となる(2017)。
・第20回日本褥瘡学会学術集会(2018)の教育講演(薬物療法)を担当し、Furuta methodsが皮膚科認定講習に指定され、認定医の単位取得に必要な治療法となる。
主な著書・論文
・Ointment vehicles regulate the wound-healing process by modifying the hyaluronan-rich matrix, Wound Rep and Reg .2018.(共著)
・外用薬の基剤特性を使いこなして褥瘡を早く治す方法ー古田メソッド、褥瘡会誌、2019.6.
・日経DI ONLINE 連載シリーズ 第1回~第6回 (NIKKEI Drug INFORMATION) 2018.3~2018.8
・褥瘡対策チーム;薬学と社会、臨床薬学テキストシリーズ(中山書店)2017.9
・褥瘡治療薬つかいこなしガイド-“治らなかった褥瘡”がフルタ・メソッドで治る!(じほう)2017.9
・これで治る!褥瘡「外用薬」の使い方(照林社)2017.8
・Furuta Methodsって何?:専門医でも聞きたい皮膚科診療100の質問、(メディカルレビュー社)2017.6.
・長期臥床者と褥瘡ケア;高齢者感染症、(医薬ジャーナル社)2017.5
・滲出液の量による外用薬の選択;滲出液の量による褥瘡局所療法、WOCNursing:5(4)、医学出版、2017.4
・褥瘡外用療法で用いる外用薬:総論:外用薬の特性に基づいた褥瘡外用療法のキホン(南山堂)2016.9
・外用薬で治す褥瘡の薬物療法、褥瘡会誌、2016.6
・褥瘡治療にかかわる薬剤師の現状調査、褥瘡会誌、2016.2
・長期臥床患者と褥瘡ケア:高齢者感染の対策(医薬ジャーナル社)2016.5(共著)
・薬剤師の役割:高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015、日本老年医学会、2015.12
・Active topical therapy by Furuta method for effective pressure ulcer treatment: a Retrospective study,Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences, 2015.
・褥瘡に用いる外用剤の種類と特徴、薬局、(南山堂)2015.7
・褥瘡の対処方法について教えてください:かかりつけ医のための老年病100の解決法(メディカルレビュー社)2015.6
・褥瘡治療外用剤レシピ(照林社)2014.8
・褥瘡治療薬ナビ(じほう)2014.8
・薬剤をこう使えば早く治る-薬の効く創環境-、褥瘡会誌、2014.6
・褥瘡の病態評価と薬物療法における薬剤師参加の意義,Jpn.J.Pharm.Palliat.Care.Sci.6:75-82,2013.
・医師・薬剤師・看護師による褥瘡チーム医療の経済的側面に関する考察.日本医療・病院管理学会誌.199-207,2013.7.
・早くきれいに褥瘡を治す外用剤の使い方(照林社)2013.7
・認知症の治療・ケアガイド(編著)、月刊薬事臨時増刊号(じほう)2012.9
・薬剤師の視点を活かす褥瘡の病態評価と薬物療法(じほう)2012.9
・日本褥瘡学会;褥瘡予防・管理ガイドライン,褥瘡会誌14(2),2012.(共著)
・日本褥瘡学会;褥瘡予防・管理ガイドグック(照林社)2012.9(共著)
・NEW・褥瘡のすべてがわかる(永井書店)2012.9(共著)
・Iodoform Gauze Removes Necrotic Tissue from Pressure Ulcer Woundsby Fibrinolytic Activity,Biol. Pharm. Bull. 35(7) 1048–1053,2012.(共著)
・Polypharmacy With Common Diseases in Hospitalized Elderly Patients, The American Journal of Geriatric Pharmacotherapy,2012 .(共著)
・Definitions of the physical properties of pressure ulcers and characterisation of their
regional variance, International Wound Journal,2012 in press.(共著)
Letter: Sacral pressure ulcer successfully treated with traction, resulting in a reduction of wound deformity,International Wound Journal ,2012 in press.(共著)
・褥瘡創面にベストマッチングな薬物療法(褥瘡会誌)2011
・薬剤師が関わる褥瘡創面にベストマッチングな薬物療法(日病薬誌)2010
・高齢者褥瘡に対する薬剤師主導型の褥瘡対策チームの有用性(日病薬誌)2010
・困る‼難治性褥瘡への戦略(褥瘡会誌)2010
・褥瘡治療薬:外用薬の選び方・使い方(褥瘡会誌)2009
・褥瘡予防管理ガイドライン:日本褥瘡学会編(局所外用療法担当)2009
・褥瘡対策チームの薬剤師-褥瘡回診の実際(じほう)2009
・在宅褥瘡予防治療ガイドブック:日本褥瘡学会編(局所治療薬担当)2008
・現場の疑問に答える褥瘡診療Q&A(外用薬担当)(中外医学社)2008
・ガイドラインを読む~褥瘡局所治療ガイドライン編・外用薬について(メディカルレビュー社)2007
・科学的根拠に基づく褥瘡局所治療ガイドライン(外用薬担当)2006
・褥瘡局所外用療法のヒミツ(南山堂)2006
・ドレッシング材を用いた褥瘡ポケットへのbFGF投与法の検討(褥瘡会誌)2006
・改訂在宅医療における褥瘡治療薬マニュアル(愛知県褥瘡ケアを考える会)2004
など