在宅療養支援認定薬剤師
CERTIFIED PHARMACIST
2021年3月14日(日)開催 薬剤師3.0セミナー【実践編】 講師:狹間 研至 / 杉田 康 開催地:オンライン
3日間にわたり「薬剤師3.0セミナー【実践編】」を開催しました。
2021年2月14日(日)から開催致しました【薬剤師3.0セミナー 実践編】の1-3回の講師を担当させて頂きました。8名の先生にご参加頂き、無事に実践編3回シリーズを終えたことに対する安堵感とご参加頂いた先生と良いセミナーを作り上げることが出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
このセミナーはオンライン上でのSmall Group Discussion(以下、SGDと表記する)型セミナーであり、ZoomにあるBreak Out Room(以下、BORと表記する)を用いてご参加頂いた先生で4人一組のグループを各回ランダムに編成し、テーマに沿ってディスカッションを深めていくことを行いました。従来のような一方的に聴講するセミナーではなく、オンライン上で気軽に参加できる、かつこれからの薬局業界を盛り上げていく薬剤師の仲間を作ることを目的として開催致しました。この講義目的に近付けるために新たな取り組みとして、「未来会議」の実施を行いました。「未来会議」とはランダム編成されたグループで次回講義までにZoom内で提示したテーマに沿ったディスカッションを行います。各回ランダムに編成されるため、毎回新鮮な気持ちで未来会議が行うことができるだけでなく、新たな仲間との出会いもあるという一石二鳥の役割があり、未来会議の設定により仲間を作りやすい環境を提供できたのではと考えております。実際にご参加頂いた先生が会を重ねるごとに仲良くなっていくため、私も参加者の一員になりたいとさえ思いました。
講義内容としては薬機法改定による服用期間中のフォローの義務化により、薬局内での薬剤師業務の変化をどう乗り切るか、【FAFの実施】をテーマに講義を進めて参りました。「FAF」とは服用期間中のフォロー、薬学的アセスメント、医師へのフィードバックを行うことであり、その頭文字を取り「FAF」と表記しております。このFAFは当会理事長である狭間研至先生がこれからの薬剤師に必要なPDCAサイクルとして、この3つの業務サイクルを患者ごとに回すことを目標とし、3回講義内で理解から実践までを行えるように勧めて参りました。第1回目は私から「服薬期間中フォロー」をテーマに実際にどのようにフォローを行うのか講義を行いました。第2回目には「薬学的アセスメント」「医師へのフィードバック」をテーマに服薬情報提供書を実際に記載するところまで行い、最後には実症例を用いた症例検討会を実施し、FAFを実践するところまで行いました。1講義内に4-5回のBORを用いたSGDを行い、講義理解を深めるように進めて参りました。参加者全員が考え、ディスカッションを行うため、回を重ねるごとに議論内容が濃くなっていることを実感致しました。症例検討会も見たことがあるけど、どうしたらいいのだろうといった症例であるため、「未来会議」が白熱すること間違いなしです。是非体験してみて下さい。普段接していない先生と接することは非常に勉強にもなり、新たな発見にもなると思います。
本講義を終えて、8名の先生が「FAF」の実施に向けて、前向きに検討頂いたことに嬉しく思います。3回の講義かつ2回の未来会議を通して、場所を問わずに楽しく、かつ真剣にこれからの薬剤師業務に必要なFAFについて一緒に学ぶことができたことで、先生の明日への糧になればと思っております。また、コロナ禍で多くの薬局が苦しい時期を過ごしていると思います。立地依存からの脱却がこれからの薬局の課題であり、選ばれる薬局・薬剤師になるためにも互いに高められる同志に出会えるチャンスをこの講義で提供できていたら幸いです。
最後になりましたが、この講義を主となり企画して頂いた事務局の金田様に厚く御礼申し上げますとともにこのセミナー開催にご尽力・ご協力いただいた皆様にお礼を申し上げ、感想とさせていただきます。ありがとうございました。
ファルメディコ株式会社 ハザマ薬局 杉田 康
受講者の声
熱い講義を受講された皆様から非常に多くの喜びの声や感動の声を頂いております。
参加された皆様のナマの声を掲載しておりますのでこれから受講を検討されている皆様、ご参考にしていただければ幸いです。