漢方セミナー
HERABL SEMINAR
株式会社 タカサ 高崎 潔子 Yoshiko Takasaki
薬剤師としてのモットーは
一枚一枚の処方箋を大切にお受けすること、
そして患者さんお一人ひとりに寄り添えることが
できる薬剤師でありたいです。
漢方セミナーに参加したきっかけは何でしょうか?
節目の年に体調がすぐれないことがあり、 漢方を専門にしている同窓生たちが心配して、市販の漢方薬を勧めて下さり、体調が回復したことがありました。その時に 「漢方薬をもっと学びたい」と思いました。 その後、日在薬の学術大会で、狭間紀代先生のご講演をお聞きし、初めて知った一貫堂医学の魅力に取りつかれました。 40数年、紀代先生が店頭で積み上げられた薬剤師としてのご経験症例を、もっと学びたいという気持ちが、継続して学ぶ原動力になっています。
漢方の魅力はどんなところでしょうか?
同じ生薬でも複数の薬能があり、異なった組み合わせにより、違う方剤となり、不思議な効果が出るところです。以前、どこかの講演でお聞きしたことがあるのですが、複数の意味を持つ英単語の組み合わせにより、他の単語に変わってくるのと本当に似ていると思いました。 薬学部で学んだ生薬学とは違ったアングルから見える効能効果にとても興味を持っています。
漢方を学んで現場の業務にはどのようにかわりましたか(メリット等)?
在宅での処方提案の場面で、漢方のご提案をさせて頂くことが増えました。
特に排便・排尿コントロール、皮膚疾患や睡眠コントロールの場合に漢方薬の処方が多くなりました。特に、漢方セミナーや症例検討会で学んだ近似症例に対しては、提案する姿勢が変わりました。
ベーシック漢方セミナーを開催しようと思われた理由は?
一貫堂漢方医学を繰り返し学ぶことで、薬剤師としての守備範囲が広くなることや患者様への支援技術が向上することを伝えたいです。 特に 患者様への問診が、スマートにできるようになることを実感して頂けると考えています。 また、セミナー参加者間で、症例の共有ネットワークが拡がることを期待しております。
理想の薬剤師の姿とはどんな薬剤師像ですか?
諸先輩から代々学んだことをベースに、日々刻々と変わっていく薬学の情報を取り入れながら、まちかどでよろず相談ができる薬剤師でありたいです。
これから漢方を学ぼうとしている方に一言。
漢方は、漢字の羅列が多く、奥が深く難しい学問だと感じることがあるかと思いますが、まずは一貫堂漢方医学をご一緒に学びましょう。きっと漢方が「お得意分野」の一つになると思います。
私もまだまだ学びの途中ですが、お一人でも多くの薬剤師さんとご一緒に学びたいと思っております。