在宅療養支援認定薬剤師
CERTIFIED PHARMACIST
2021年1月17日(日)開催
認定薬剤師セミナー
シンポジウム:薬剤師の為の地域連携 初心者コース
「お薬のお届け在宅」からの脱却、地域連携の始め方!!
(Googleフォームにて事前質問受付中!)
司会:狹間 研至 講師:重田 由美/橋本 倫季/田﨑 恵玲奈/岡田 晋吾 開催地:オンライン(全国)
プログラム
地域連携のいろは
地域連携の医療体制が主流になって早20年。その間、時代と診療報酬の改定により連携の「場所」も「人」も「目標」も変わってきました。昨今、地域包括ケアシステムの構築を目指していた地域連携も、今はコロナ禍でリセットされた部分があります。それでも地域連携では大切な「他職種との関係性の構築」は変わりません。地域連携を行っている医療専門職は、薬剤師としての専門性を地域で惜しみなく発揮してほしいと願っているにも関わらず、そのきっかけを掴めずにいることもあります。
在宅支援の患者さんを増やすために、カンファレンスに呼んでもらうために、信頼される調剤薬局として認識してもらうために、何から始めたら良いのか、様々な事例とともに一緒に考えてみましょう。
講師:重田 由美
一般社団法人 日本地域統合人材育成機構 J-RIHDO 理事長
特定非営利活動法人全国連携実務者ネットワーク 副理事長
正看護師 文部科学省後援サービス接遇検定 1 級取得 福祉住環境コーディネーター2 級取得 日本クリニカルパス学会評議員 大阪地域医療連携合同協議会 通称「大阪連携たこやきの会」世話人
連携の始め方~外来・在宅における実例を通して~
2025年を目標とした地域包括ケアシステムの構築には各地域での多職種による連携が不可欠である。薬剤師による地域連携の必要性も叫ばれて永いが、その歩みが遅緩であることは否めない。昨年9月には改正薬機法の施行により服用期間中のフォローが義務付けられた。これを行うためにも連携は不可欠である。私はこれまで外来及び在宅医療において、他職種と連携し患者をフォローすることで薬学的専門性を以て患者に貢献できることを経験してきた。外来では医療機関への紹介、在宅医療では入退院時の連携にも取り組んできた。
本会では私の実体験を通して、外来及び在宅医療の両シチュエーションにおいての連携の始め方と深め方について共有したい。
講師:橋本 倫季
ハザマ薬局 森ノ宮店 薬剤師
2016年3月 徳島文理大学薬学部薬学科を卒業
2016年4月 ファルメディコ株式会社に入社
ハザマ薬局森ノ宮店に配属
2020年1月 在宅療養支援認定薬剤師に認定
2020年4月 ファルメディコ株式会社 地域連携推進室 室長に就任
気になるあの方へ、保険薬局ができること
皆さんには、気になるあの方がいらっしゃいますか?お支払いの時に「ここから取って」と財布を差し出す方…など様々な理由でやっぱり気になるあの方のことです。何か手伝えないかな?と考えた時こそが、地域連携が始まる最初の一歩ではないでしょうか?在宅も行ったことのない外来がメインの保険薬局が「気になるあの方のお手伝いがしたい!」と薬局スタッフチーム一丸となりながら、医療と地域をつなぐことになった事例をご紹介致しします。
高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的とした地域包括ケアシステム。医療提供施設でもあり小売業でもある私たち保険薬局のできることは何か?薬剤師だからこそやれることは何か?を皆様と一緒に考えたいと思います。
講師:田﨑 恵玲奈
株式会社 薬心堂 統括本部 統括本部長
1998年に福岡大学薬学部を卒業後、製薬会社MRとして勤務。もっと患者さんの側で薬剤師として働きたいとの想いから2001年度厚生省薬剤師実務実習生として研修後、調剤薬局勤務を経て2012年より現在のさかい薬局グループ株式会社薬心堂へ入社。既存の保険薬局から地域に求められる健康の駅を目指して、外来業務の見直しと新規在宅業務開拓に携わる。保険薬局が地域包括ケアシステムの健康の駅となるために「学ブ×働ク×楽シム」をコンセプトに、仲間つくりに楽しく奮闘中です。
かかりつけ医の望む医療連携
最近の診療報酬改定は病院勤務医の負担感軽減を中心として病院医療に対して手厚く行われることが続いており、わが国の財政状況を考えると今後も診療所に対して有利な改定が行われる可能性は少ないと考える。我々のような一般の診療所が生き残るためにはいわゆるかかりつけ医機能を今まで以上に強化することが必要と考えている。高齢化社会のさらなる進展の中で、地域からもかかりつけ医機能の強化が求められていると考えている。いろいろな定義があると思うが、平成26年度の診療報酬改定で出された地域包括診療料には算定の条件として「療養上の指導、服薬管理、健康管理、介護保険に係る対応、在宅医療の提供および当該患者に対し24時間の対応等を行っている」とされておりかかりつけ医機能が強く評価されている。
しかし診療所だけでは対応不可能なことが多く、病院や地域の医療、介護スタッフとの連携が必要であり、しかもスタッフの少ない診療所でもストレスなく連携できるシステムの構築が望まれる。かかりつけ医機能を果たすためには診療所の医師は専門外も含めていろいろな疾患を診る必要があり、病院との連携がますます必要になってくる。以前に比べて医療技術の進歩も早くなってきており、糖尿病や慢性関節リウマチなどにおける新薬の開発やがんに対する治療法の進歩は目を見張るものがある。さらに在宅医療のニーズも増えてきている。
かかりつけ医機能を果たすための連携を負担なく行うためには①地域連携パスなどツールの活用、②薬剤師を含む在宅・福祉スタッフとの多職種連携、③ICTの利用が今後重要になる。多職種連携がますます重要であるがそのためには同職種連携の構築が大切であると考える。
当院で行っている地域連携や在宅医療の実際について紹介するとともに薬剤師との連携について現在の状況と課題について述べたい。
講師:岡田 晋吾
北美原クリニック 理事長
昭和61年3月防衛医科大学校卒業
昭和61年6月防衛医科大学校付属病院勤務
平成4年1月公立昭和病院外科勤務
平成8年1月函館五稜郭病院外科医長
平成15年1月同外科科長
平成16年6月から同客員診療部長(現在も)
平成16年7月から北美原クリニック開業
気になる事や質問したい事がございましたら、下記Googleフォームよりお気軽にお送りください。 お待ちしております。
司会
狹間 研至
一般社団法人日本在宅薬学会 理事長 ファルメディコ株式会社 代表取締役社長 医療法人嘉健会 思温病院 理事長 熊本大学薬学部・熊本大学大学院薬学教育部 臨床教授 京都薬科大学 客員教授
2021年1月17日(日)開催 認定薬剤師セミナー 基本構成
開催日時
会場
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定員
補足
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