2021年1月31日(日)開催
認定薬剤師セミナー
シンポジウム:薬剤師の為の地域連携 ステップアップコース(応用編)
地域連携を広めよう、医療機関との密接な連携方法
(Googleフォームにて事前質問受付中!)

司会:狹間 研至 講師:重田 由美/奈良 健/岡田 晋吾 開催地:オンライン(全国)

プログラム

 

地域連携のいろはにほへと

 すでに地域連携を始めている方のお悩みとして、継続して患者さんの紹介がない、カンファレンスや勉強会に呼んでもらえない、地域連携のシステムを実践したいのに相手にしてもらえないなど、自分がイメージしている地域連携体制とかけ離れていることはありませんか?地域連携のポイントは、他者理解と伝える力です。相手を理解して、謙虚に、相手に合わせて伝え方を変えるテクニックを磨き、関係性を深めることができれば、本来の地域連携体制を構築することができます。
 改めて、医療や介護専門職のそれぞれの立場と役割を理解し、支え補う協働の関係性を事例とともに一緒に考えてみましょう。

重田 由美

講師:重田 由美
一般社団法人 日本地域統合人材育成機構 J-RIHDO 理事長
特定非営利活動法人全国連携実務者ネットワーク 副理事長

正看護師 文部科学省後援サービス接遇検定 1 級取得 福祉住環境コーディネーター2 級取得 日本クリニカルパス学会評議員 大阪地域医療連携合同協議会 通称「大阪連携たこやきの会」世話人


「生活(くらし)の舞台に、医療のエッセンスを溶け込ませる」ための地域連携

 医療サービスを「自宅で受けるか」「病棟で受けるか」という問題は、患者さん本人の(時には家族を巻き込んで)「後悔なく大切な時間を過ごす」というテーマに直結する大切なものです。自宅=生活の場、病棟=療養の場であり、在宅に関わる医療者は本来全く性格の異なる二つの場を融合した舞台でサービスを提供する事になります。この舞台は患者さんのQOLを高め、笑顔を生み出す可能性を大いに持っています。薬剤師の目的は、薬物治療の質を向上させて患者さんに不快な想いをさせない事です。その為には、患者さんに関する情報をいかに収集・発信するかが肝になります。
 ご家族・訪問看護師さん・ケアマネさん・ヘルパーさんなど患者さんに関わるすべての方々のご協力は欠かせず、大きな助けになるのです。

奈良 健

講師:奈良 健
株式会社サン薬局 在宅療養支援部 取締役部長

2003年 帝京大学薬学部卒業
横浜市立大学大学院医学研究科修了 

済生会神奈川県病院薬剤部を経て、父の創業した株式会社サン薬局に入社
2013年に日本在宅薬学会の狭間研至理事長との出会いをきっかけに在宅業務をスタート
2018年より現職 「想いをかなえる。」を信条に、横浜横須賀で志ある多くの薬剤師たちと活動中

かかりつけ医の望む医療連携

 最近の診療報酬改定は病院勤務医の負担感軽減を中心として病院医療に対して手厚く行われることが続いており、わが国の財政状況を考えると今後も診療所に対して有利な改定が行われる可能性は少ないと考える。我々のような一般の診療所が生き残るためにはいわゆるかかりつけ医機能を今まで以上に強化することが必要と考えている。高齢化社会のさらなる進展の中で、地域からもかかりつけ医機能の強化が求められていると考えている。いろいろな定義があると思うが、平成26年度の診療報酬改定で出された地域包括診療料には算定の条件として「療養上の指導、服薬管理、健康管理、介護保険に係る対応、在宅医療の提供および当該患者に対し24時間の対応等を行っている」とされておりかかりつけ医機能が強く評価されている。
 しかし診療所だけでは対応不可能なことが多く、病院や地域の医療、介護スタッフとの連携が必要であり、しかもスタッフの少ない診療所でもストレスなく連携できるシステムの構築が望まれる。かかりつけ医機能を果たすためには診療所の医師は専門外も含めていろいろな疾患を診る必要があり、病院との連携がますます必要になってくる。以前に比べて医療技術の進歩も早くなってきており、糖尿病や慢性関節リウマチなどにおける新薬の開発やがんに対する治療法の進歩は目を見張るものがある。さらに在宅医療のニーズも増えてきている。
 かかりつけ医機能を果たすための連携を負担なく行うためには①地域連携パスなどツールの活用、②薬剤師を含む在宅・福祉スタッフとの多職種連携、③ICTの利用が今後重要になる。多職種連携がますます重要であるがそのためには同職種連携の構築が大切であると考える。
 当院で行っている地域連携や在宅医療の実際について紹介するとともに薬剤師との連携について現在の状況と課題について述べたい。

岡田 晋吾

講師:岡田 晋吾
北美原クリニック 理事長

昭和61年3月防衛医科大学校卒業
昭和61年6月防衛医科大学校付属病院勤務
平成4年1月公立昭和病院外科勤務
平成8年1月函館五稜郭病院外科医長
平成15年1月同外科科長
平成16年6月から同客員診療部長(現在も)
平成16年7月から北美原クリニック開業

セミナー当日に質疑応答の時間を設けておりますが、会員の皆様の質問を事前に受け付け優先的にお答えいたします。
気になる事や質問したい事がございましたら、下記Googleフォームよりお気軽にお送りください。
お待ちしております。

司会

 
狹間 研至

狹間 研至
一般社団法人日本在宅薬学会 理事長 ファルメディコ株式会社 代表取締役社長 医療法人嘉健会 思温病院 理事長 熊本大学薬学部・熊本大学大学院薬学教育部 臨床教授 京都薬科大学 客員教授

2021年1月31日(日)開催 認定薬剤師セミナー 基本構成

チラシ

画像をクリックでPDFへリンクします

開催日時

2021年1月31日(日) 13:00~16:00

会場

Zoomによるオンライン 接続方法等はお申し込みいただいた方に個別にご案内いたします。

受講費

12,000円(正会員) 15,000円(非会員)

取得単位数

合計2単位

定員

40名(※定員になり次第、締め切らせていただきます。)

補足

2021年1月17日(日)に初心者コースが開催されますが、本セミナーのみの受講も可能です。
セミナー当日に質疑応答の時間を設けておりますが、会員の皆様の質問を事前に受け付け優先的にお答えいたします。
気になる事や質問したい事がございましたら、下記Googleフォームよりお気軽にお送りください。
お待ちしております。